Instagramアカウントの売買に法的な問題はありません。自分が育てたアカウントを売却しても、他人が育てたアカウントを買取しても、法令違反を問われることはありません。他人のアカウントを買取・転売して利益を得ることも、法的には可能です。Instagramの利用ガイドラインに注意しながら、買取側・売却側の双方にトラブルのないよう売買を行いましょう。
当ページでは、Instagramアカウントの売却相場価格、アカウント売買における法的取扱い、アカウントの売却方法などについて解説しています。
Instagramアカウントの売却相場は、フォロワー数やエンゲージメント率、ジャンル、売上、利益などの様々な要素により変動します。そのため、いわゆる相場というものは存在しません。
ただし、一般的な売却額の目安としては、フォロワー数を基準とした場合、10,000人あたり10~20万円とされています。参考までに、2024年現在で売出中のInstagram案件例を5つほど見てみましょう。
■売却希望価格:2,000,000円
■売却希望価格:3,000,000円
■売却希望価格:5,000,000円
■売却希望価格:10,000,000円
■売却希望価格:60,000,000円
Instagramアカウントを売買することは、違法ではありません。ただし、Instagramの利用ガイドラインに反する可能性があるため、売買に際しては注意が必要です。
日本には、SNSアカウントの売買を禁じる法律が存在しません。SNSアカウントというネット上の権利を売買する行為について、法的な解釈や整備が進んでいないためです。
ただし、売買自体は違法行為とはならないものの、売買をめぐり当事者同士で何らかのトラブルに発展した場合、そのトラブル自体が法令違反に該当する可能性はあります。たとえば「Instagramアカウントを譲渡したのに相手から代金が入金されない」「Instagramアカウントを買取したら、事前に聞いていたフォロワー数が虚偽だった」などのトラブルです。これらのようなトラブルについては、従来の法律を適用して詐欺罪が成立する可能性もあるでしょう。
メタ社では、Instagramアカウントについて、同社に無断で売買することをガイドラインで禁じています。逆に言えば、メタ社の許可を得ることでアカウント売買が可能になる、とも解釈できます。
実際にメタ社の許可がある売買案件の比率は不明ですが、仮に許可なく売買した場合、メタ社が該当アカウントの凍結措置をとる可能性もゼロではありません。もし実際に凍結された場合、買取側と売却側のトラブルに発展する懸念があります。
メタ社に無断でInstagramアカウントを売買することは利用ガイドラインで禁止されていますが、現実として無断で売買したことでメタ社から指摘が入る可能性は低いようです。
ただし、仮にメタ社からの指摘がなかったとしても、売買をめぐる何らかのトラブルが発生する恐れもある点は理解しておくべきでしょう。
想定されるトラブルの1つが、売買成立後のアカウント凍結。買取した側にとって想定外の事態となるため、支払い済みの代金をめぐり、売却した側とトラブルが発生する恐れはあるでしょう。ほかにも、売却したアカウントが反社会的な目的で悪用されるリスクもゼロではありません。
なお、国民生活センターのまとめによると、2023年度、SNSに関連する個人取引や広告でのトラブル相談件数は約79,000件と過去最多。2019年度に比べて3倍近い件数となりました。もちろん、これら相談の中には、アカウント売買をめぐるトラブル相談も含まれているとのことです。
Instagramアカウントを売買する主な方法は次の2つになります。
欲しいアカウントが見つかったら、そのアカウントを持つ本人にDMを送り、個人的に売買の打診を行います。
また、自分のアカウントを売却したい場合には、買取しそうな人にDMを送り、売買の交渉を行います。自分からDMを送る前に、買取希望者からDMが入るかもしれません。
買取側と売却側の双方が合意に至れば、入金等の必要なプロセスを経て売買が成立します。
ただし、個人交渉でのアカウント売買では、何らかのトラブルに発展する恐れもある点に注意しましょう。たとえば「アカウントを譲渡したのに入金されない」「アカウントを買取した直後に凍結された」「事前に聞いていたフォロワー数が虚偽だった」などのトラブルです。
個人交渉での売買になる以上、トラブルへの対処も原則として個人交渉となります。弁護士を代理に立てれば、その費用が発生します。
SNSの売買サイトを利用してアカウントの売買を行います。
SNSの売買サイトについて詳しくない方は、該当のワードで検索してみてください。多くの売買サイトがヒットします。
これら売買サイトの利用にあたり手数料が発生することもありますが、個人交渉に比べてトラブル発生の懸念が大幅に軽減されることは確かです。特にアカウント売買の初心者は、思わぬトラブルを回避するため、たとえ手数料がかかっても売買サイトを利用したほうが良いでしょう。
Instagramアカウントの売買は、一般的には売買サイト経由で行われています。以下、アカウントを売却する側から見た売買の流れを確認してみましょう。
Instagramアカウントを売却するためには、何よりもまず自分のアカウントを育てなければなりません。多くの人が「買いたい」と思えるような魅力的なアカウントへと育てましょう。
アカウントの基本的な育て方は「人の役に立つ情報を定期的に投稿すること」です。独りよがりのコンテンツや日記のようなコンテンツではなく、ターゲットを決めて一貫したテーマを持ち、ターゲットに役立つ情報をコンスタントに投稿します。これを続けるだけで、着々とフォロワー数が増加していくでしょう。
目標のフォロワー数やエンゲージメント率を達成したら、個人交渉または売買サイトを通じて売却活動を行います。多くの方は、売買サイトに登録して案件を公開する形となるでしょう。
案件を登録すると、そのアカウントに興味を持った買取希望者から連絡が入ります。複数の買取希望者が現れることもあるので、より有利に交渉を進められる相手へと絞り込んでいきましょう。
なお、個人交渉でアカウントを売却する場合、自分からDMを送って宣伝活動をする形もありえますが、基本的には買取希望者からのDMを待つ形となります。速やかに売却したい方は、個人交渉ではなく、売買サイトを利用したほうが良いでしょう。
売買サイトで買取希望者が複数の場合には、最終的に1人へと絞り込んで売買を成立させます。売買成立の流れは各売買サイトのルールに従いましょう。
なお、個人交渉でアカウント売買する場合には、トラブル回避の観点から、事前に買取側の身元確認を行うようにしましょう。
売却金の入金プロセスについては、売買サイトが指定する方法に従います。多くの売買サイトでは、入金トラブルを未然に防止するシステムを実装しているため、入金に関するトラブルはないと考えて良いでしょう。
個人交渉でアカウント売買を行う場合には、買取側からの入金を確認してからアカウントを譲渡します。入金より先にアカウントを譲渡した場合、事後的なトラブルに発展する恐れがあるので、必ず入金を先に行うよう買取側に依頼しましょう。
ここまでInstagramアカウントの売却に関して説明してきましたが、メタ社の許可なくアカウントの譲渡(有償・無償問わず)ができない、という大前提があります。
仮に、何の問題も無く取引が進められたとしても、アカウントの譲渡をメタ社が認識したタイミングで、該当のアカウントの凍結や削除などが行なわれる可能性があります。アカウントを運用できない状態になってしまった場合、購入した側から返金や謝罪を求められることも考えられます。
また、「高額で売れる」などの謳い文句を鵜呑みにして取引した結果、アカウント権限の対価が支払われなかったり、個人情報を不正に取得されてしまうといったリスクも想定できます。
以上のことを踏まえて、Instagramアカウントの売却・譲渡を考えている方は、慎重に慎重を重ねて、適切に判断・行動しましょう。


